表の顔と裏の顔

私たちは、 「社会生活を円滑に進めるために」 あるいは
「他人から良く思われるために」 「他人に迷惑がかからないように」
または親や教師から、そう言われたために (本当はイヤなんだけど)「うん、いいよ」と言ったり、
イヤイヤながら、我慢してやったり、するわけです。

この社会に見せる顔を【ペルソナ(仮面)】と言います。

 

でも、本当のところは 「イヤ! やりたくない」という欲求【シャドー(影)】があるわけです。

 

シャドー(裏の顔=影)は、ペルソナ(表の顔=仮面)を形成する反動として生まれるので、
道徳的・倫理的な考えを重視し、自分の感情や欲求を抑えてきた人ほど
シャドーが巨大風船🎈のように膨張していきます。

 

そして、 「イヤなことをはっきりイヤ!」という人を見ると、
抑圧してきた巨大風船のシャドーがはじけ
「不快な感情」として、こみ上げて来てしまうのです。

 

もしも、あなたが 「自己中心的な人が嫌い」なら、
あなたは「自己中心的と認識している欲求(自分を大切にする、自分を優先する)」
を抑圧して生きてきたのかもしれません。

 

もしも、あなたが、 「いいかげんな人が嫌い」なら、
あなたは「自分の中のいいかげんな部分
(適当、適度、いい加減、雑な、こだわらない、許容範囲の広い…)」
を許せないのかもしれません。

 

もしも、あなたが 「言いたいことをズケズケ言う人が嫌い」なら、
「自分の気持を素直に表現したいという欲求」を抑えてきたのかもしれません。

 

心理学のユング博士は、
人生の前半において、人は強さや若さや上昇を求めるが、
後半においては、成熟や充実に向かっていくことが大切。

上昇を目指す生き方から、深く下降していく生き方に転ずることが大切。

そのためには、今まで切り捨ててきた価値(シャドー)に目を向ける必要がある。

という言葉を遺されています。

if

お問い合わせ

TEL /  0796-22-5660

電話受付時間  7:30~20:30
定休日 日曜日、祝日